2006年09月06日

いじめ

いじめ(苛め、虐め)とは、立場の弱い個人に対して、精神的にあるいは肉体的に苦痛を与える行為である 嫌がらせが一時的もしくは継続的に行われている状況である。

加害者は、海外では若年層によく見られ、日本では江戸時代の「ムラ社会」(村八分など、集団で一人の人間を集中していじめることが許された)から脱却できていない人々によって、集団・人々で行われることがある。いじめている側にいじめの自覚がなくとも、相手がその行為によって苦痛を感じればそれは広義のいじめである。この点における意識の違いが海外に進出した日本企業におけるセクシャルハラスメントとなり問題となっている。

被害者になりやすいタイプは、精神的に弱い者、肉体的な弱々しさ、障害を有する者、その社会で当然とされている価値観に疑問を唱える者など、何らかの理由で周囲から疎まれる者とされ、小中学校などでは他の地域から引っ越してきた転校生が標的にされる場合もある。

加害行為は、最近は物を隠す(いたずらする)、交換日記で悪口を書くなどといった「心に対するいじめ」が多くなっており、陰湿且つ水面下で行われることから教師や周囲が気づかないうちに深刻な事態に陥るということになりやすい(これについて、「いじめに気づいていても見て見ぬふりをしている責任者も多い」という考え方もある)。




いじめに至る原因と対処 (いじめをなくすには)

いじめる側
いじめには、学校・職場などにおける個人レベルのもの、団体・企業内の抗争など多種多様な局面があり、一部は社会問題化している。いじめに至る原因は多様であり、原因別の細かな対処が要望される。

故意の場合。
 楽しさからする場合。人間の欲求の一つ。人を痛めつける欲求からする、という状態。
→他人を暴行したり、物を盗ったり、ゴミ箱に捨てたり、他人の宿題の日記を勝手に見てそれを見ていじめたり、嘘を広めてそれを元にいじめたり、汚水を口にめがけて投げて食中毒にさせようとしたり、究極的には死に追いやることを目的としたいじめ。
常に自分の意思を抑圧されるような環境におかれている場合(心理的なストレスの大きい環境の場合)。(例:徹底されたあるいは過度の管理教育・偏差値主義・競争主義教育、職場、スポーツ、恋愛、嫁姑関係など)
→ 周囲の環境を「自分の意思に反する課題を強要する専制的な場」と否定的にとらえるのではなく、学業・仕事は必要と割り切り、「自分の将来・目標に対して最適な場であり、自分の意思に反する課題は、自分に必要なこの共同体に所属するために、パスしなければならない課題だ」と肯定的にとらえ直す。
自分の力を確認することで安心を得ている場合(もしくは自分の力を見せ付けて快感を得ている場合)、(例:相手の上にいることを示す・自分の意思のみを通す・相手がいつも従うことを確認する)
→ 力を見せ付けることは自分の欲求を抑えられないということであり、つまりは、人間的に成熟していないことを周囲に示しているのにすぎないのだと説く。もしくは、長期的にみれば自分を孤立させる結果になることを説明する。また、職場であるならば、相手の気持ちを傷つけてまで支配関係を明確にすることは、業務の効率を落とす結果にしかならないことを理解させる。(例:パワーハラスメント)
未知のもの・自分と違うもの・他者に対する恐怖から生じる、偏見・憎しみ・差別。
→ 教育によって互いを知り、意見を聞く対話の場を作り、話し合いの上で、決断し、実行すること。(出典:国連アナン事務総長の世界寛容デーへのメッセージ)
職場において、リストラ策の一環として自分から辞めるように上司や人事部が誘導する場合。
→ 人員削減以外にもリストラの方法はあることを会社側に理解させる。労働組合などに働きかける。都道府県労働局の総務部企画室の総合労働相談コーナーに訴える。
本人に悪意のない場合。
人とのつきあい方が判らない場合、実現不可能な欲求への不適切な対処・不適切なストレスの緩和方法を行う傾向がある場合。(例:憂さ晴らしに苛めるなどの、不適切で屈折した方法で快感・満足感を得ようとするなど)
→ ソーシャル・スキルの習得。(例:判断力、行動力、コミュニケーション力、実現不可能な葛藤や欲求への適切な対処方法の習得(補償・昇華)、健全なストレス緩和法の習得(得意な学業・仕事での目標の達成による充足感、スポーツや趣味など))
いじめに加担していても主体的ではない場合。見て見ぬ振りをしている場合。(例:教師が児童生徒とグルになって苛める場合)
→ 必要な法律的知識を与える。自分もいじめの対象にされたくないので苛め、その結果刑事事件になった場合、放置・加担は実行犯と同罪になると知る。
見て見ぬふりはいじめの重大な構成要件の一つであるということを万人が理解しなければならない。
なお、学校でのいじめの一因として、教師が苦手意識(この子はいやだな…など)を持った児童がいじめられるのではという意見もある。これは教師がその児童に対して何らかの形で苦手意識を持ち、それを他の児童が感じることにより、「この子ならいじめても構わないだろう」という暗黙の了解に転換していく危険性があると指摘される。

また、加害者及び加害者に同調する者は、いじめは被害者の方が悪いのだと、自分達の行為を正当化し被害者に責任転嫁をすることが多く、同時に被害者への偏見を周囲に広めることもある。また、被害者が「自分にも責任がある」という視点を内面化すると、被害者がいじめに対処する気持ちを失わせ、自己を蔑視するようになり、自殺や自傷などの行為に走る場合も多い。いじめが長期化・悪質化すると、徐々に周囲が被害者を蔑視する事態も生じる。このように問題が固定化し複雑化すると被害者や周囲によるいじめへの対処は困難となる。


いじめられる側
誰でも被害者になりうる。いじめられる側が苛めによって泣いたり苦しまなければ苛める意味がなくなっていじめをやめる、という意見もあるが、逆に何も反応がないと余計に腹が立ちいじめがさらにエスカレートすることもある。勉強・恋愛など、ひとつしかない勝利者の座席を競いあう場合、いじめる側は勝利をつかむまでいじめを止めない。苛める側は、わずかな年月が経つと、苛められた人間の事を何事も無かったかの様に忘れるが、苛められた側はいつまでもその事を心に傷を背負う事になり、その記憶を簡単に忘れる事は出来ない。立ち直る人間もいるが、立ち直れず何をやっても失敗になってしまうケースの方が圧倒的に多く、最悪の場合は、生きる事に希望を失い自殺、または過重なストレスを発散する為、犯罪行為に手を染めてしまう事もある(またそれがやっていない未遂でもそれを元にまた虐める)

被害者が加害者側が主張する「欠点」を是正・改善することでいじめの軽減・終焉に至る例もあるが、いじめの悪質化・長期化が進行していない場合である。悪質化と長期化が進行している場合、加害者や周囲にとって被害者へのいじめ・差別・蔑視が事実上当然のことと認識されているので、欠点の是正・改善に効果がなく、その場合は、転校・転職・転居なども有効な手段として考えられる。

下記の方法で距離をとったり、ストレスを上手に発散することも、有効な対処であるとされる。

苛める人間と同じ土俵で争うのではなく、自分が強者になれる新たな「土俵を作る」
自分の能力を生かせる新たな場を開拓する(例。家庭や職場の人間関係はやむを得ないので、趣味で油絵を始める、など)
また、被害者が児童・生徒である場合、必要以上に他人に依存せず自分で問題解決をする姿勢をある程度身に付けることも、教育上の観点から有益であるという意見もある。が、自分で解決させようとして放置することにより、逆に「自分には頼れる人間が誰もいないんだ」と塞ぎこんで人間不信に陥ったり自殺に至ってしまうケースも見られ、批判も強い。

周囲
いじめの成立、および防止において最も重要な存在は周囲であり、周囲がいじめの行方を左右するといっても過言ではない。なぜなら、苛められる人間は、学校や会社などの集団生活の場で一緒に円満にやっていくために、喧嘩によってその場から閉め出されるという状況を回避するために沈黙し、苛める側に対して有効な主張や抵抗を行うことができないことが多いからである。

いじめの周囲にある場合、特に苛められる側に入れられることを恐れて傍観者となることを選択し、いじめを止めさせることが出来ない場合にも責任が生じる可能性はある。将来を悲観した被害者が自殺に走るなどして刑事事件となった場合、事態を知りつつ放置した人間は、いじめをあおった人間同様、加害者と同罪とみなされることがある。 いじめは犯罪であり、周囲は苛める側に対していじめをやめるよう指導する法的責任がある。

周囲の動向により、被害者が孤立化が進行することが多い。加害者が意図的に被害者を孤立させる場合もあれば、そうでなくても周囲の保身や事なかれ主義による場合も多く、いじめの長期化の場合は、加害者及び周囲の被害者への偏見・蔑視による。被害者の孤立によっていじめ問題が複雑化し、解決が極めて困難となる(大平光代(前・大阪市助役)の著書『だから、あなたも生き抜いて』(講談社)にもこのような現象が記されている)。

周囲には、いじめがあると知った場合、強い意志をもって対処することが求められる。 具体的には、冷静にいじめを分析し、有効な問題解決を得ることが求められる。

例1)苛める側がどうにもならない人物(聞く耳を持たない、自己修正機能に欠ける、など)である場合、クラス替え・席替え・転部・転勤・異動・転職・人間関係の整理など、穏便に両者の間に距離をおくことが有効な回答となる。

例2)苛められる側の成績が優秀なために苛める側の嫉妬感情を生み、いじめを深刻化させた場合は、(年功序列ではなく)適正な評価基準を導入することにより回答を得ることができる。

例3)体育で苛められても、国語の授業を通して、各人の意見や反論能力により、挽回の余地もある。

いじめのメカニズム

いじめの一次被害
苛める側による殺人(特にアメリカでは銃の乱射)や、後遺症の残る大怪我など。
苛められた側による苛める側への報復。
苛められる側の孤立化
苛める側・周囲の苛められる側への蔑視・偏見
苛められる側の不登校・低学歴化による(中長期的)失業・PTSD・精神疾患・ホームレス化・自殺・・・ 苛める側には刑事責任・民事責任(不法行為に対する損害賠償請求権)が発生する

いじめの二次被害
苛める側による虚偽申告(刑事責任・損害賠償責任を回避する目的で虚偽申告を行うなど)
苛める側によるプライバシー侵害(犯行を明らかにしていないかチェックするため)
過去苛められっ子であったことが知られることによる、差別の再生産

学生の場合の例
年齢別区分については、肉体的年齢ではなく、精神年齢を基準とすることが望ましいという意見もある。

幼稚園・保育園:おもちゃの貸し借り、遊具の貸し借り、砂場での領土争いからいじめが始まる。
小学生:服装、話し方、肌の色、家庭の事情、出自、身体的特徴、お弁当、成績不良、国語の作文(一方的な人間像が周知されてしまうなど)からいじめが始まる。親や先生の目にいじめが見えなくても、あからさまにまたは陰湿に行われている。この年代は、善悪の判断が付き出す年齢なので、苛められる子を助ける(ことができる)子は、ヒーローと見なされることもある(その一方、苛めを率先して実行している子がヒーローと見なされることもある)。
仲間はずれ
ビンタ、腕たたき、頬つねり
裸の刑(男女ともに)
密室に閉じこめる
汚物の刑
あだ名
所持品を捨てる
恐喝、万引きの強要、
言葉の侮辱
教師による暴行
無視
給食のおかずやデザートを取られたり、いらないものを無理矢理食べさせられる。
中学生:(統計上)いじめが最も深刻とされる年代である。ひどい場合は、ケガをさせられる事や殺害しようとする事もある。
高校生:いじめによる退学で低学歴化を招き、被害者の人生を大きく損ねることが多い。

社会(人)の場合の例
日本では「いじめ」は集団社会、特に大人の社会の中でも広く見られる行為である。

社会人:職場のいじめは、生活の糧を得るための仕事を困難にし、幸福の手段を奪うことに等しい。「人類幸福のための仕事」という崇高な理念を覆す深刻な問題をかかえている。高齢化・社内恋愛・不祥事隠し・労使紛争など、何らかの理由で退職させたい人間を、(組織ぐるみで)自分から退職するように仕向ける時にも行なわれる。被害者は、いじめによる信用失墜・その結果の長期的失業などで、人生を根本から失うこともある。
会社間:「取引先・中小企業いじめ」(大企業が、資金力や規模の力によって、自らの発展や儲けだけを考え、値段を下げて市場を独占したり、下請け企業の発注価格を必要以上に下げて苦しめることや、政府が意図的に中小企業を冷遇する政策を推進することをいう。例をあげると、バブル後に、大企業は自らの負債返済のために、あらゆる合法的、非合法的手段によって、中小企業いじめをして、つぶしてきた。いざ破綻すると、再生機構に入り支援されるという構図があり、ここ数年益々中小企業の立場は苦しくなってきている。日本の経済基盤は中小企業で支えられており、中小企業の弱体化は日本の国力の弱体化を意味している。)
家庭内:嫁姑問題(かつては、集団で主導権を握る姑が嫁をいじめる場合が多かったが、核家族化した現代では、嫁が姑をいじめる例も多々存在する。根元は、自分の生活習慣や思想を相手にも強要し、それが受け入れられないからであり、息子を嫁に取られた若しくは夫を独占できない妻が感情的に起こす場合もある。2世帯住宅を隣に建てるという解決法がある。)
国家・人種:異人種への歴史的怨恨・偏見・経済格差に基づく国家間の紛争・差別的取引などがいじめとされることがある。
民族浄化 
南北問題・ 経済格差
児童労働・ 児童買春

事件別例
刑法上の犯罪となる全ての攻撃。

殺人罪:法律上は傷害致死や自殺教唆であっても、「未必の故意」による殺人罪として立件されることもある。
傷害致死罪:(例)集団によるリンチによって、被害者が死亡。
自殺教唆罪:自殺を促す(とびおりろ、など)。
暴行罪・傷害罪:殴る、蹴る、刺す、縛る、煙草をからだに押し付ける。
脅迫罪:脅す、ナイフで刺すふりをする・ナイフを見せる、暴力団などの犯罪集団と共謀する。
強要罪:性行為(自慰、売春など)の強要。常々いじめられる者同士を喧嘩させる。
恐喝罪:暴行や脅迫による金銭の要求。
強姦罪・強制わいせつ罪
名誉毀損罪・侮辱罪:盗撮、中傷。中傷ビラの頒布。
器物損壊罪:被害者の所持品に落書きする、勝手に捨てる、壊す。
窃盗罪:被害者の所持品を盗む。
犯罪の教唆(実行犯と同罪):強姦など性犯罪の要求、万引き(窃盗)など財産犯の強要。
偽証罪(法廷などで)・誣告罪:犯罪等を行ってそれをなすりつける、法廷など公的機関での虚偽報告。
その他の人権侵害(犯罪として立件できないにせよ、民事上の不法行為と認定されうる)

無視、陰謀をめぐらすこと、教師や上司に事実ではない不利な虚偽報告をする。
労働問題

パワーハラスメント:上司が部下に対し職責上の立場を利用して嫌がらせをすること。
不当労働行為:組合に加入していることを理由にして労働条件で差別的に処遇すること。
不当解雇:職場で、責任をとって辞めさせるような状況をつくる。
セクシャルハラスメント

法律上の保護
いじめ被害者は、下記の法規定によって保護される。

人権侵害等→憲法:権利の回復・損害賠償請求
刑事事件 →刑法:刑事訴追
民事事件 →民法:損害賠償請求
各法規定は、被害内容を下記の2つに大きく区分する。(一般に「いじめ」は後者をさすことが多いが、前者も該当する)

身体的苦痛(殺人・拷問・傷害などの瞬間的な肉体的打撃である暴力、障害)などの実害
精神的苦痛(非常に陰湿で、長期間苛められる側(被害者)の精神に大きな打撃を与えるもの)
法手続きに入る前に、必ず、証拠・証人を用意する必要がある。証拠がなければ、相手はほぼ確実に狂言扱いする。

証拠・・・ビデオ・写真・テープ(音声)・メール・手紙・謝罪文など、相手が犯行内容を認めたもの。
証人・・・途中で苛めた側の脅迫行為で気が変わることも多いので、迅速に証人の旨、書面などにサインを頂くべき。
対処は、可能な限り、迅速に行われるべきである。なぜなら、全ての罰則規定には時効があり、裁判には気の遠くなるような時間がかかる(上告がある場合、数年〜数十年)。 また、いじめが長期間継続して行われる場合においては、最初のうちは被害者を退職させる等の手段としても、そのうちにいやがらせ行為を行うことそのものが目的と化すことがほとんどであり、期間が長いほど加害側が周囲にも被害者への偏見を育てる余地を得、次第に被害範囲をエスカレートさせることが多いからである。

いじめへの対処(例)
いじめの対処における基本的な認識や失敗とされる例
いじめに対処するにあたり、まず必ず認識するべきことがある。それは、『いじめは、いじめられる側には一切の落ち度や問題がなく、いじめる側に一方的かつ全ての問題がある』ということである。『いじめられる側にも原因がある』というのはいじめた側が自己正当化のためにしばしば利用する常套句であり、不当な言い訳に過ぎない。しかし、万が一いじめられる側に何らかの問題があったとしてもそれを口実にいじめを行うという事は決して許されない。相手の人物に何かしらの問題があるのであれば直接対話や法制度を利用した解決等を選択すればよく、いじめを行う正当な理由には断じて当たらない。個人的理由による私刑は既存の司法制度に対する重大な挑戦であり、わが国に於いては決して許されない犯罪行為である。

また、いじめる側でもいじめられる側でもなかった人が、いじめる側に「いじめは止めよう」と言ったら今度はその人がいじめのターゲットになった、という話も存在する。

次に、いじめに対処するにあたり、大概失敗する例も挙げる。特に学生時代のいじめに多いのだが、いじめた側を家に呼んだり集めたり、直談判する形で直接いじめを止めるように注意したり説得したりするのはこれまでの例からしても逆効果であるということを認識するべきである。あまり詳しい理由は判明していないが、大体のケースでいじめを止めさせることに失敗するか、いじめをエスカレートの方向へ導いていってしまう。ただし、いじめをする者の親などに直接交渉し、改善が見られない場合は警察等法執行機関に訴える、という旨の交渉は効果があることが多い。

その場での対処
「その場その場の対処がいじめ封じ込めの極意」という意見がある。 その場で苛める本人に「それはいじめで良くない」と理由もつけて礼儀正しく明確に反論する。 相手を怒らせないように礼儀正しく、相手が食い下がらないよう明確に理由も言う。

その場で交渉が成立しても、その後も相手が(隠れたところでも)悪口・妨害行為を行う可能性があれば、周囲の信頼できる人に状況を話し「迅速に相手の攻撃を封じ込めるように」依頼しておく。

ただし、相手によっては対話による解決が不可能な場合もあることを認識しておく必要がある。

法的対処
法的手続きに入る場合は、まず、証拠を用意する。法社会では、犯行を証明する証拠がなければ誰も相手にしない。証拠は、

医者に行き、診断書をとる(怪我の模様など)
犯行の模様を収録したメディア媒体
日々のいじめの模様(日記に書いておけば証拠力がある)
などの形でその場その場で得てもいいし、

電話などで犯行を認めさせる会話内容を録音する
メールで内容を認めさせる
カメラのある部屋へ誘導し、状況を録画する
マイクを用意し、犯行を認めさせる会話内容を録音する
犯行の内容を認める内容を併記の上、謝罪文を書かせる
などの形でなら事後でもとれる。

証拠を用意できたら、その証拠を持って、学校・職場などの公式の担当者に相談する。 証拠があれば、担当者は、証拠を提示しながら、苛める人間に「いじめをやめる」ように指導できるし、被害者が頼めば加害者から書面で「二度と苛めない」旨を約束させる可能性もでる。

証拠をつきつけても学校・職場などの担当者が開き直るか放置する場合は、担当者は実行犯と共犯である。 証拠をもって、警察・人権擁護委員会に対処を相談する。

最終的対処としては、転校・転職などでそのような要注意学校(企業)を選択しないことも、賢明な解決方法である。 なぜなら、そこでは過去ずっとそのようなことが行われていたかもしれないし、それは氷山の一角かもしれない。

近代市民社会の市民として市民の権利を擁護する行動をとる勇気があれば、証拠を用意して、市民に対する犯罪行為・人権侵害に対して適正に厳重に対処すべきである。 その場合は、あらかじめ新たな転校先・転職先に落ち着き、自分の人生と自分の将来の確保を忘れないことが必須である。

アフターケア
悪辣かつ長期化したいじめの場合、被害者の心の傷は深く、性格そのものが変容する場合がある。深刻な心理的虐待・身体的虐待・性的虐待を受けたあとでは、いじめそのものが解消したあとでも、本人のみではケアが困難となる。その場合には、精神科医やカウンセラーに相談することも重要である。

日本におけるいじめ対策の現状と課題
加害者側が『被害者側にもいじめられる要因がある』等と主張する場合も多い。とはいえ、いじめの具体的内容については強要・恐喝・窃盗・名誉毀損・暴行・傷害・逮捕監禁から殺人に至るまで明白な刑事犯罪を構成する場合が少なからず見受けられ、加害者の行動は犯罪行為である事に変わりは無い。結局のところ被害者にとって最も有効な手段は、弁護士に協力してもらう等して十分な事前準備をした上で司法の手を借りる事であると考えられている。

学校でのいじめについて言えば、教師が懸命に取り組み加害者を追及して被害者に謝罪させても、その場のうわべだけ謝罪しただけで、学校の外で新たな手口を考案していじめを続けるケースが多く問題の根は深い。また学校側も情報公開を渋るケースが多く、現在の統計で分かっている以上にいじめは多いと考える者もいる。

これについて日本でも文部科学省が採用に向けて動き出しているゼロ・トレランス方式やイギリスの学校のように学校の内外に監視カメラを取り付けるなどの対策をすべきだという意見を唱える者もいる。

子供の頃に読む昔話などの本で悪者は殺される「勧善懲悪」の内容を1990年代から多くの出版社が子供には残酷だとの理由で改作・もしくは除外する形をとる、いわゆる「臭い物に蓋をする」内容を打ち出してきたことが「悪いことをしても簡単に許される」に繋がり、いじめを助長するのではないかと考える識者もいる。例を挙げると「さるかに合戦」では、元々サルに親を殺されたカニが仲間の助けを借りて仇を討つ話であるのに、永岡書店を始め多くの出版社が、話の最後をサルとカニが和解する話にしている。


いじめについての言葉・ことわざ
弱い者いじめ(よわいものいじめ)
近代民主主義社会では、強者は弱者を保護すべき立場にある。いじめとは、強者が弱者に対して迫害行為を行うことであり、卑怯であると、いじめという行為を戒める言葉として用いうる。
判官贔屓(ほうがんびいき)
強い者よりも弱い者、不幸な者の方が世間から同情され、ひいきされる。
けんか両成敗
苛められた者は時に、報復として「仕返し」で対抗することがあるが、いじめが長期化して苛められた側のストレスが鬱積している場合、時にそれは過剰なまでの行動を起こさせる。しかし、強者と弱者が争えば、強者が勝つのが自明である。弱者の強者への報復は、時には周囲を巻き込む集団自殺に等しい。歌舞伎の「忠臣蔵」のように、お家断絶・全員失業・全員討ち死になど、悲劇に終わることも多い。
出る杭は打たれる
個性的な者・正論を述べる者・異論を述べる者が苛められるさま。統一主義・画一主義を是とする考え(集団主義)が、いじめを助長している場合もしばしばある。
坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い
誰かを憎むようになると、直接憎むような理由が無くても、関連するもの全てを憎く感じる。
  ドラえもんで言う所の「のび太のくせに生意気だ」の論理。

いじめを題材とした作品
いじめ、いじめられっ子を題材とした作品は多数ある。最近ではいじめ防止の意味を込めた作品が主だが、以前は現在だと罪になったり大きな問題になるような行為を描写した作品も多い。また児童誌・少年漫画はサブキャラに必ず一人成長するいじめられる登場人物がいることが多い(真に迫るものは少ないのでここでは省く)また最近の過激な表現のある青年漫画などはそのような背景を持った登場人物が多い。少女漫画・レディースコミックもほぼ全ていじめが登場するが、ここでは省く(女性同士の男性の取り合いはどこまでがいじめに当てはまるか微妙な為)

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タグ:いじめ
posted by 塾長 at 15:39 | 日記
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