2006年09月06日

絶対評価と相対評価

絶対評価(ぜったいひょうか)は評価のうち特定の基準に基づいて絶対的に評価する方法。

以下では、教育分野での絶対評価について詳述する。

生徒の成績を評価するにあたって、他の生徒の成績を考慮に入れず、生徒本人の成績そのもので評価しようとするものである。

絶対評価には、到達度評価と認定評価のふたつがある。

到達度評価
到達度評価は(目標に準拠した評価ともいう)、予め設定した到達するべき目標に対して、どこまで到達できたかで評価する。日本の公立学校においては、2000年ごろからこの方法による観点別学習状況評価が一般的になった。

到達度評価をするにあたって設定した到達目標を評価規準といい、到達目標に対してどの程度到達できたかを判断する指標を評価基準という。どちらも「ひょうかきじゅん」と読むが、意味は明確に異なるので注意が必要である。言葉を区別するために、規準を「のりじゅん」、基準を「もとじゅん」と読むことがある。

例えば「鉄棒の練習」を評価する場合、

逆上がりができるようになる
が評価規準、

補助板を使わずに逆上がりができた
補助板を使って逆上がりができた
補助板を使っても逆上がりができなかった
が評価基準である。評価規準や評価基準を明確にすることで、評価方法が明確になり、また生徒に評価を返す際にも、生徒自身で自分がどこまで達成できているのかを確認することができるという利点がある。一方で、評価規準や評価基準の設定や判断は教師によるところが大きい。異なる2人の教師が同じ学習場面で同様の指導することを想定した場合、一方は全員が達成できることをねらった評価規準を設定し全員が達成できた、もう一方は7割程度の生徒が達成できるような評価規準を設定し、およそ半分の生徒が達成できなかった、というような状況は十分起こりうる。そのため教師には、評価規準・評価基準の設定方法や、評価の精度についての研修が求められている。

認定評価
認定評価は、教師が公開していない基準、教師の頭の中にある満足のいく成果というものにあわせて評価される。茶道、華道、書道など芸事に関係するものや理解の深さを判定するようなものの場合は、一般にこれが評価の姿勢にあるが、基準が生徒には分からないため、往々にして教師不信を生み出したり、逆に教師に盲従するといったケースも見られ、人間形成のための評価方法として、これのみで評価することに多くの問題点が指摘されている。

相対評価(そうたいひょうか)は、評価のうち、複数の被験者、試料の間で相対的に行うもの。

以下では、教育分野での相対評価について詳述する。

生徒の成績が学習集団全体のどのあたりの位置にあるかで評価しようとするものである。2000年ごろまで、日本の多くの学校ではこれを標準として評定を行っていた。

相対評価の考え方は「集団の絶対数が多くなればなるほど、その成績の分布はおよそ正規分布に近づく」という統計学の理論を基本としている。教師は成績資料を精査した後、生徒を成績順に並べ、5段階評定の場合、5…7%、4…24%、3…38%、2…24%、1…7%が目安とした、一定の割合で評定をつける。したがって、必ず評定5の生徒、1の生徒が存在する。 しかし、実際の学力試験ではその成績分布が正規分布にならないことが多いことはよく知られており、上記の基本的な考え方は実態にそぐわない面がある。

相対評価による評価方法は、教師が極端に偏った評定(例えば全ての生徒が5)をつけることを排除する一方、成績上位者、すなわち5を取る生徒が固定化するような側面もある。 よって、成績上位者がいなくなれば自分が相対的に上位になる、というような発想が生まれ、自分が努力するのでなく、他人を蹴落としたり、足を引っ張ったりすることで上位になろうとする風潮も生み出したといわれる。

また、クラスや学年の学業レベルにより、同じ学力を持っていても相対位置が異なれば評定が異なってくるため、「前の学校では5だった生徒が、転校した学校では3になる」とか、その逆の現象も起こりうる。このような現象は「簡単に5が取れる学校」とか「レベルの高い学校」などと様々な解釈を生み出したり、学校間格差につながったり、学校選択制を導入する市区町村では、判断基準の1つにされることもあった。

高校入試において評価形式は重要なポイントである。

{PR}中学数学問題集中学英語問題集レビュー。高校入試高校受験の。偏差値が急上昇。中学生勉強法で完成。
posted by 塾長 at 02:03 | 日記
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。